一陽来復を頂くときに渡される解説文には磁石によって恵方を求めるように書かれているので、一陽来復が向く恵方は真北ではなくて磁北をもとにして決められていると思う。高松塚古墳の時代から真北を測る技術はあったのだろうけど、それを勘案すると一般家庭では真北を求めるのはかなり難しいからね。

それはさておき、この磁北だけど実は結構ずれる。方位磁石を使っても、床下の水道管やテーブルが鉄製の脚だったりすると割と簡単にずれる。んじゃ、スマホのコンパスアプリなら大丈夫かと言うと、これもキャリブレーション(スマホを八の字を描くように数回動かす方法)してみると結構ずれるww じゃあ、方位磁石なりスマホなりを家の外に出して測るかしても家の中とスマホが水平じゃなければわからない。じゃあ、どうするか? 国土地理院のサイトを使うのです。

こちらの地理院地図をクリックして、自宅住所を入れると地図が表示されます。ここでは差しさわりのない公共の建物で、ちょっとしたマンション位のサイズ感がある豊島税務署を例にしましょう。

豊島税務署の位置に青い旗マークが立っています。で、メニューのツールをクリック、一番下のその他をクリックすると磁北線というアイコンが現れるので、そこをクリックすると画像の通り磁北線が7°20″と書かれた表示がされます。(ちなみに、7°20″はこの地域での真北との偏差角のことです。)ここで、税務署の北側が例えばマンションの玄関側と仮定して、十字アイコンをそのラインに移動させます。

これで印刷すれば磁北ラインがひかれた地図が印刷されますので、分度器で測れば磁北と玄関との角度が求めることができますので、先の投稿のような角度と部屋の関係を図に描くことができます。北から165度が2021年の恵方と言うわけです。これが一番簡単で正確な恵方の求め方と思います。