実は俺は休眠会社を持っていた。事情はここでは差し控えるが、この度、知人にその会社を譲渡することになって手続きを俺がすることにした。実際、会社の新設時の登記も自分でやった経緯があるので、今度もできるだろうと。司法書士に支払う手数料も節約できるからね。で、調べてみると、世の中、法人登記もIT化が進んでいて、申請総合ソフトなるアプリケーションを使えばオンライン申請すら可能。ただ、認証などはどうしても必要になるので手間がかかるし、添付書類は郵送する必要がある。PDFで提出も可能だけど、そこでも認証用ソフトなどが必要になる。んじゃ、どうしようかと思っていたが、調べてみるとQRコード付き書面申請書なるものがあった。最初はどうやってQRコードを付けるのか、QRコード化されるのは申請書のどの部分なのかといった細かいことが気になったが、とりあえず、申請総合ソフトを使ってみようと・・・

当該ソフトは、こちらの登記・供託オンライン申請システムというサイトからダウンロードと登録が可能。手続きの方法を解説したPDFもこちらから入手できる

これがなかなかよくできていた。今回は譲渡なんだけど、役員を俺から知人に変更すればいいだけのこと。法人の変更登記になる。変更事由は「役員の変更」。これを行うには、まず、オンラインで変更登記の申請をする。これも申請総合ソフトで「送信」するだけ。「送信」すると、QRコード付き申請書(これはWebブラウザ上に表示されるので、ブラウザの印刷機能で印刷することになる)を印刷できる。ソフトで委任状も作成すると操作すれば委任状も合わせて印刷可能。添付書類も法務局のサイトからテンプレートがダウンロードできる。で、印刷してみると、申請書の右上にQRコードが印刷されていた。なるほど、こういうことね^^; で、それらを綴じて押印して郵送。なお、送信がされた状態でないと、メニューにはQRコード付き申請書を印刷するという項目は表示が薄いままで選択できないようになっている。送信されるとメニューから選択できるようになる。

その後、ソフトでは進捗状況が示されるし、メールでも以下のように連絡がある。ここでは補正の連絡メールをアップしましょう。

補正の内容はソフトに表示されるから、それに従って補正すればいい。今回の補正は申請書と添付書類の押印個所の追加・訂正だけだったので、補正書の提出はいらなかったんだが(これは法務局の出張所に補正の件でと電話して、ご担当から指示された)、補正も申請総合ソフトで行って送信ができるし、送信後には補正書の印刷が可能になる。で、補正の受付も郵送した翌日にはメール・ソフトで表示され、午前中には補正が完了。さらに夕方には手続き完了のメールがあって、無事に役員の変更がなされた。いや、出張所に出向く手間と時間が削減されて、補正も簡単にできる。これを使わない手はない。と言うことで、お勧めです。